カスタマイジング  プラスチック ドアの張替えAK12マーチ編〜

Customizing

車の修理参考例

■プラスチック素材のドア内張りの張替え参考例   AK12型マーチ


最近のドア内張りはプラスチック素材の物が多いです張替え注意点を参考に張替えてみましょう


車からドアを取り外してみると、スイッチ部分と物入れ部分が本体にプラスチックを溶かし込んで固定されているのが分かりますまず、この部分を削り取らないと、分解は出来ませんので、ベルトサンダーなどを使用して、溶着部分を剥がす事から始めます。再接着は出来ませんので戻す時はタッピングを使用して固定します。

このドアは、2分割に分かれますが、スピーカー部分は一体型なので、そのまま上から張替えると、音が聞こえませんので、
社外のスピーカーグリルを最後に取り付ける事にします。

重要な 足付け(下地作り)作業です

   下塗り用にボンドを塗り、一度乾かします。

全体を120番クラスのサンドペーパーで削り、全体に傷を着けます、この作業を完璧にしないと、張替えたのに後からだんだん剥れて来る、と言う事になってしまいます。
特に凹凸部分、アール部分など剥れ易い部分はキッチリとペーパーがけをする事が重要です。

足付けが終わったら、シリコンオフで、油分と削りカスをきれいに取り除き、ボンドを全体に塗ります、特に凹凸部分の塗り残しは剥れの原因ですから完璧に塗りましょう。
全体に塗り終わったら、一度完璧に乾かします。
この作業はとても重要で、この後の張替え作業中に、生乾きのボンドがドアから剥れてしまう事の予防となる作業です。
再度ボンドを塗って接着に入ります    裏側にレザーをきちんと接着しましょう

最初にセンター部分を張替えますが、かなりのアールが有りますから、レザーを十分に暖めながら接着して行きます、ここで
難関なのが、どこでしわを逃がすか?と言う事です、しわは、必然的に、角に寄って来ますが、角一箇所でしわを無くすのは無理なので角の周りにも、少しずつしわを分けて、必ずボンドを、再スプレーを行い、完全に接着させないと、又しわが出てしまいます、この形状がきれいに張れれば、プロ並みの腕前です^^
失敗は成功の元、頑張りましょう。

表側が完成したら、レザーを裏側に接着します、
この場合裏側のプラスチック接着面も必ず足付けを行う事が重要です。
しわを逃がした部分は、十分に暖めながら、しわを取るように強く引っ張りながら、裏に接着すると、きれいにしわが、無くなるのが分かります。

再スプレーを何回も行う事が成功の秘訣

   ドア内張り本体の張替え作業

センター部分の張替え完成画像です、裏に引っ張り、捲くる事により、しわの部分がきれいに無くなっているのが、良く分かると思います、ここで重要なのが、しわを取る作業は、時間がかかりますのでボンドが乾燥してしまい、十分な接着力が無くなってしまう、と言う状態にすぐなってしまうと言う事です。
当社ではこの部分を張るだけで、部分的にボンドを再スプレーする回数は、約30回は行っております、特に冬場など、レザーを暖めながらの作業になりますので、その分、ボンドの乾燥は早くなってしまうからです。。

この形状は上部はわりにフラットですので簡単に張れますが、問題は下部の物入れ部分の出っ張り部分とインナーハンドルの部分の処理です、下部の物入れ部分の立ち上がりを張ると、どうしても一箇所、大きく余ってしまう部分が出ますので、そこはカットして判らない様にきれいに合わせて張り付けます、ちなみに
このドアの場合は下部の物入れの外側立ち上がり部分で合わせています。
インナーハンドル部分の処理 張り上がったら裏側に接着します。

細かな作業となりますが、最初にどの部分までレザーが張り付けて於かないとダメか、を良く頭に入れておいて、カットする場合
どこまでカットが可能かを良く見きわめ、くれぐれも切り過ぎの無いようにしましょう、この部分は特に下処理(足付け)をきちんと
しておかないと、すぐに剥れてきますから、十分お気を付けて下さい。

この場合のセンター部分と同じようにきちんと、裏側に接着します。
よくDIYで張替えたドアを修理しますが、このように、裏側に接着してない為、周りから剥れてしまっている事が多くあります、周りは、車両側のウエザーストリップに当たる場所ですから、必ず裏側に捲くって接着を行いましょう。

          スピーカー部分の処理                完成です

このドアはスピーカーグリルが一体式ですから、レザーを張って
穴を開けると言う事は、仕上がりに問題がありますので、社外のスピーカーにセットで入っているスピーカーグリルを取り付ける事にします。
これで、この部分も完璧に仕上がります。

完成です、ノーマルの内張りとは、まったく違った雰囲気の内張りになりました、愛車の内張りが汚れてしまった方、内装をイメージチェンジしたい方は一度挑戦してみてはいかがでしょう?
最後にご忠告ですが、一度、塗装をしてしまった内張りは張替えには向かなくなってしまいます(ボンドの接着の面で)のでご注意下さい。

≫前のページに戻る