カスタマイジング 〜ランドローバー ディスカバリーの天井張り替え編〜

Customizing

車の修理参考例

■ランドローバー ディスカバリーの天井張り替え編

  天井は最長部で1.6メーター1.5メーターの材料で張れるのか?

ランドローバー天井張替1
ランドローバーの天井はサンルーフ有り無し問わず剥がれています。
天井を取り外して張替え作業に入りますがサンルーフ付きの天井はサンルーフ横の幅が狭い為極端に強度が弱い為取り外し時は十分に注意致しましょう。
天井に付いている部品を裏から9ミリの工具で外します
裏に付いている金具の位置を間違えない用に印を付けておきましょう
ウレタンをきれいに剥す事が重要です。画像で濃く残っている部分はオーナーが自分で修理した跡です、ボンドが固まって取れませんが固まっているボンドは、そのままにしても大丈夫です。無理に剥そうとすると破損の原因になります。



ウレタンをワイヤーブラシ、デッキブラシ、など硬めのブラシで
ウレタンを軽く擦ってみると、ウレタンが徐々に取れてきます。
強く擦り過ぎると、天井材を破損する原因となりますので軽く
何度も時間をかけて取るようにしましょう。

硬めのホウキで削ったウレタンを避けながら、残っているウレタンを確認しながら取り除いて下さい。
残った細かいウレタンくずや、絡みつくボンドカスは、手に軍手を
はめ、なぞるようにすると、軍手にこびり付いて来ます
から、
この作業を繰り返すと天井はきれいに掃除出来ます。

ランドローバー天井張替2

ウレタンを取り除いたら、全体にスプレーボンドを塗ります
特に凹凸の部分は塗り残しの無いように確認しながら散布しましょう。
ここで塗るボンドは接着用と言うよりも、下地用と思って下さい
一度全体にくまなくボンドを塗ることで後々の作業性が一段とよくなります。
布地も天井材と同じで一度全体に、ボンドをスプレーしておきます、スプレーボンドは乾燥が早い為、天井と、布地に塗れば
その間に、どちらか早く塗った方は乾燥してしまします。
(ベタベタの状態で布地を張ると、位置決めする時に接着してしまい布地をダメにしてしまいます、ある程度乾燥させておかないと布を動かす事も出来なくなってしまいます。)


布地と天井材の中心に印を付け、真ん中を合わせ、天井材の中心部分にボンドを再スプレーします。
布地は一度ボンドを塗っていますので片側にボンドを塗るだけで
強力に接着します。

最初に両方にボンドを塗っておくのは、この時の為です。
中心を張り終えたら、今度はどちらか左右片側の布地にボンド
を再スプレー致します。
張る面積が大きくなるほど時間がかかりますから、張付ける
部分部分でボンドを再スプレー
すると接着が弱くて、剥がれてしまう、と言う事もなくなります。


後部ルーフ窓の部分から天井が広くなり凹凸もあるので、この部分は、特に注意して張付けます。
画像のように、ハサミを入れると張り易いのですが、切り過ぎ には
十分ご注意下さい。
天井張替え材用の幅にもよりますが、150センチ幅の布地でご覧のように、ぎりぎりです。
自信の無い方はこの部分は特に気を付ける必要がございます。
当社では専用に158センチ幅を御用意しておりますが、1度欠品すると、半年〜1年も欠品が続く場合がございます。
ランドローバー天井張替4
 
こちらが張り終えた画像です。
角を切り過ぎると下地が、見える事がありますので、くれぐれも
ご注意下さい。


全体に張り上がった画像です、凹凸部、アール部などが完全
に接着している事を、確認の意味で、手に、きれいな軍手をはめ
なぞるように、圧着して下さい。(この作業は重要です)

周りの余った布地を切り取りますが、あまり短く切らないように
しましょう。
余った布地は表のしわを見ながら裏に接着します、この作業で四方の表のしわが取れる事が分かると思います。

ランドローバー天井張替3
最後に取り外した部品と、バイザー部の取り付け穴を、あければ
完成です。
車種により関係無い穴が、あいている場合がありますので、
最初に天井の裏側に、必要な穴だけ、マジックなどで印を付け
て、おくと間違って穴を、あけることが無く便利です。
今までの説明で重要な事は、一回ボンドを塗ったら必ず接着する、と言う事はありません、ボンドはすぐに乾燥してしまいますので、焦らずに、乾燥してしまったら、又再スプレーをする、と言う事です。
じっくり、部分部分に再スプレーをしながら、接着を確認して張るのが成功の秘訣です。
ボンドは有害ですのでくれぐれも換気の、良い場所で作業を行いましょう)

           下地処理の補足  純正ウレタンが溶けだしベタベタの状態の場合の下地修正参考例

下地にボンドを塗ったのに部分的に布地が浮いて来てしまったと言う問い合わせがよくございますので補足として下処理の参考例を上げます。
赤丸の部分が純正のウレタンが溶けだしベタベタになってしまっている場所です、この部分はもっともアールがきつく剥がれやすい部分でもありますので完全にベタベタを止めないと剥がれの原因となります。

ベタベタの部分を処理する為に画像の G17スプレーボンド を
使用します、このボンドは染み込んで表面硬化に優れておりますのでベタベタを止めるのに効果がありますが、天井用布地に
使用すると表まで染み込み布地を台無しにしてしまう恐れがありますので布地に使用する事は避けて下さい。
                    劣化し弱くなってしまっている、天井は修理、補強後、張替えましょう
 
取りはずの時、劣化などでかなりふにゃふにゃになってしまっている天井があります、特にサンルーフ車は細い部分が多く、かなり、ふにゃふにゃです、このままでは張替えても取り付けがきれいに、出来ない場合がありますので補強修理が必要です
   
天井を裏返し天井ボードを正規の状態に固定して、FRP
マットを使用し、補強します、これで取り付け時も完璧です

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